「結」
「先生、ヒーリングとは何ですか?」
わたしの唐突な問いに、先生はこんな答えをくれました。
「傷を癒すもの。それがヒーリングよ」
先生の答えはいつもシンプルで、
その答えを入り口、時に出口にして、わたしは自分の学びを深めます。
傷を癒すものがヒーリングなのだとすれば、
ヒーリングが生み出されるの条件のひとつは、そこに癒される必要のある「傷がある」ということ。
癒しのプロセスを始める上での大切な確認事項として、その傷がどうして生まれたかを問う時、
いつも思い出す言葉があります。
“「あなた」はわたしの許可なしにわたしの肉体を傷つけることができる。
でも、わたしの心を傷つけることができるのは、わたしだけ。”
誰かの行為によって肉体だけでなく心も傷つくことがある。
けれど、心が傷つく時、その原因はわたしにある。
なぜなら、
あなたにわたしの心を開き、その一番大切な場所に迎え入れ、
傷つくとしてもあなたがあなたでいることを許したのは、わたしだから。
わたしはこんなにも、誰かを愛し、信じた。
それが、わたしの心が傷ついた理由。
この傷は、わたしがあなたを愛した証。
この傷は、わたしがあなたを信じた証。
そして、
この傷は、わたしがこれから誰かをもっと愛する強さを与えてくれるもの。
この傷は、わたしがこれから誰かをもっと信じる強さを与えてくれるもの。
痛みの向こうにその真実を思い出すことができた時、癒しは始まります。
傷が癒えるために必要なものを与えると同時に、その傷に傷を負った時以上の痛みを与えないようにすること。
そのために、できることとは。
昨年末、高千穂に足を運んだ折、「結」という言葉をいただきました。
東京に戻ってからもこの「結」という言葉は幾度となくわたしの元に届けられ、
そのたび、大切な気づきを得ました。
その気づきの一つが、「結」という言葉の意味こそが、ヨーガヒーリングなのだ、ということ。
ヨーガヒーリング、という在り方を、もっともっとわたし自身が深めていきたいし、
みんなと一緒に育んでいきたい。
そんな願いを込めて、今年1年かけてまずその基礎となる学びを深める『結』という名前のプログラムを作りました。
1月11日に受付を開始したこのプログラムはあと3名で定員となります。
お申込みをくださった方全員が参加に際して本当に心のこもったメッセージを綴ってくださり、わたし自身この時間をみんなと持てることがもう奇跡のようで、感謝が溢れます。
天赦日の今日、必要な「癒し」のはじまりに祝福を天が与えてくださいますように。
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